橋と耐震システム研究室|福岡大学工学部社会デザイン工学科

学内で担当している講義

●測量学(1年前期)/応用測量学(2年後期)

 道路構造物のような巨大な構造物を造るには、地形を詳しく知り、また地上に設計図どおりのマークを設置できなければなりません。これらは測量と呼ばれ、建設技術者の基本的なスキルのひとつです。歩測や天体観測、簡単な器具により行われた古代の測量と比較して、現代の測量では測量器械の高性能化により精度が飛躍的に向上しました。しかしそれでもなお誤差が0になることはありません。すなわち、いかに誤差の小さい測定結果を得るか、それらを利用していかに精度を高めるかが測量学ということになります。そこで「測量学」では、測量の歴史と誤差処理の理論と共に、距離測量、水準測量、角測量および平板測量の方法と理論について学びます。また「応用測量学」では、航空測量やGPS測量等の最新の測量技術を、より実践的なレベルで学びます。

 ○関連リンク


国土交通省国土地理院

(社)日本測量協会

(財)日本測量調査技術協会

●測量実習(1年次後期/2コマ)/応用測量実習(2年次前期/2コマ)

 建設技術者は測量の理論を理解するだけでなく、測量を自身で行う能力が求められます。そこで、「測量学」で得た知識をもとに、それらを少人数グループで実習することにより各測量を自身で行う能力を身につけます。「測量実習」では距離測量、水準測量、角測量、トラバース測量および平板測量について、基礎力の養成を目的としています。また「応用測量実習」では、より高度な手法をよりスピーディーかつ精度よく行うことができることを目的としています。各手法の実習の終了時にはテストを行い、個人ごとの習熟度を確認、認定しています。なお、実習用にはオートレベル、電子セオドライト、トータルステーションが各8セット、GPS受信機が2セット用意されています。

 ○講義の様子


水準測量の実習

水準測量の実習

トータルステーションによる
距離測量の実習

トータルステーションによる
トラバース測量の実習

GPS測量の実習

GPS測量の実習

平板測量の実習

角測量の実技テスト

橋梁工学(3年次前期)

 橋は公共構造物の中でもとりわけ目立つ存在で、それ自身が観光地であったり地域のシンボルと言われたりすることも少なくありません。また「友好の架け橋」というように概念的に利用されることもあります。しかし、当然ことながら実際の橋は絵に描いた餅ではなく、その大きさ、姿形から細部に至るまで、力学や材料学のみならず、交通工学やデザイン、社会科学をも含めた総合的な技術のもとに成り立っています。この講義では、橋の設計の基本を学ぶとともに、橋の様々な形式の成り立ちについて理解し、それぞれの固有の課題や具体的な設計法について学びます。

 ○関連リンク


本州四国連絡高速道路(株)

(社)日本橋梁建設協会

(社)プレストレストコンクリート建設業協会

建設博物誌〜橋(鹿島建設)

 ○講義の様子
 キャンパスの近くで行われていた福岡高速5号線の建設現場見学の様子です.


●構造・材料・地盤実験−構造分野(3年次前期/2コマ)

 技術者として必要な知識であってもその現象を講義で会得するのは難しいものです。この科目はコンクリートを中心とした建設材料分野、土と地盤を中心とした土質・地盤分野、および橋等の構造物を設計するための構造分野からなっており、それぞれの基礎知識を習得した3年前期に開講されます。構造分野では、構造力学等で学んだ知識を具体化するためのブリッジコンテストを行っています。


●地震・耐震工学(4年次前期)

 地震列島に住む我々は幾多の巨大地震を経験してきました。またその震災を通じて、日頃から万全な備えが必要であることを理解しています。ここでは地震と構造物の耐震設計の基礎について学びます。耐震設計の第一は構造物を強固にすることですが、それらは巨大化やコストアップをもたらすため自ずと限界があります。そこで、それらの振動の特徴を考慮して、例え巨大地震においても軽微な損傷にとどめることができる合理的な構造物とすることが最近の耐震設計の基本的な考え方です。この講義ではこれらの耐震設計法についても学びます。また、減災という観点からは、構造物を強くするなどのハード的な対策だけでなく、震災時の対応などのソフト的対策も重要といわれてきています。本講義ではそれらのソフト的対策についても学びます。

 ○関連リンク


耐震診断(鹿島建設(株))

 ○講義の様子
 福岡市内の免震ビルの見学の様子です.


●(博士課程前期科目)木質材料構造学特論(前期/早期履修可能科目)

 CO2削減が国家的課題となっている今、建設分野でもその取り組みが求められています。木材はかつては建設材料の主役でしたが、近年では循環型の低環境負荷資源、我が国が自給できる数少ない建設材料、そしてCO2削減に寄与できる素材として再び注目を集めています。本講義では木材および木質資源について、建設材料としての可能性、生物資源であるがゆえの個性的な特徴、そしてその特徴を活かすための設計法について学びます。


出張講義・市民向け講座など

 「三匹のこぶたと考える木の話」のタイトルで、木がどれほど優れた材料か、木を使うとどうして地域を守れるのか、地球温暖化対策に貢献できるのかを、目と手を使って解説します。

 東日本大震災災害ボランティアに参加した経験、その後の研究成果を踏まえて、災害ボランティアというもの、被災地の現状とニーズ、地域が災害にどう備えるとよいかについて解説します。


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