木橋資料館
資基橋
Sukemoto bashi
熊本県 南関町 (Nankan, Kumamoto)
→地図 (Map)
 大津山の山頂に位置する城跡に通じる遊歩道に4つの木橋が架けられています。 4橋の名前は大津山城にゆかりのある部将の名前からつけられました。 遊歩道は尾根伝いの急坂にあり、当初の資材搬入には架線を使用したそうで、軽量な木橋の特徴が活かされたことでしょう。
 このうち最も大きい資基橋は当初はアーチ橋でしたが、傷みが目立ったため14年後の2010年に大改修が加えられました。 アーチリブに使用したサザンパインが湿潤状態にあるせいか吸湿し腐朽が進行していましたが、 スギが使用されていた路面より上は健全でした。 そこで、縦桁より上をそのままにアーチ部を解体し、代わりに方杖材を加えました。 方杖式に変更したのは、高価な湾曲材を避けるためと、搬入材を小さく軽くするためです。 その名残は、橋台部の治具にあります。
 写真はそれから6年後のものです。同じような色合いになり、補修の跡はわからなくなっています。
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改修時の様子
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アーチ橋の頃の資基橋(写真は2004年)
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家稜橋
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家稜橋
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家稜橋
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新蔵橋
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鑑元橋
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鑑元橋
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  資基橋
(すけもと)
家稜橋
(いえかど)
新蔵橋
(しんぞう)
鑑元橋
(あきもと)
所在地
Location
熊本県玉名郡南関町大字関東/大津山公園
形式
Type
方杖桁橋
Strutted beam bridge
桁橋
Beam bridge
用途・設計荷重
Service
歩道
Pedestrian
事業主体
Project Sponsor
南関町
Nankan town
竣工
Completion
1996
使用材料
Material
サザンパイン、スギ
Southern Pine, Japanese cedar
スギ
Japanese cedar
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